サラ・ベルナールの世界展―ロートレック・ミュシャ・ラリックとともに―
19世紀末から20世紀初頭にかけて、演劇・芸術・ファッションで人々を魅了していた大女優サラ・ベルナール(1840/1844-1923)。彼女は、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)が一躍パリで売れっ子のデザイナーになるきっかけとなった人物です。サラはイメージ戦略の重要性に気づき、ポスターや写真などを積極的に利用して、自身のプロモーションに役立てました。また興行主としても活躍し、世界各国で公演を行って国際的な名声を博しました。亡くなった時は国民葬とも言えるような大規模な葬儀が行われたこの偉大な女優は当時の芸術界にも影響を与え、ルネ・ラリック(1860-1945)やアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1844-1901)もサラに関わる作品を残しています。またサラは、自ら執筆や彫刻を行うアーティストとしての才能を発揮しました。本展はサラ・ベルナールを大々的に紹介する日本初の巡回展です。サラ・ベルナールの芸術と栄光、その社会的影響を、写真、肖像画、ポスター、そして、ミュシャ、ラリック、ロートレックなど同時代の作品を通じて再発見し、その足跡をたどります。
会場 |
堺 アルフォンス・ミュシャ館
住所:
〒590-0014 TEL: 072-222-5533 FAX: 072-222-6833 |
---|---|
入場料 | 〇一般 個人:500円 団体:400円 〇高校生・大学生 個人:300円 団体:240円 〇小学生・中学生 個人:100円 団体:80円 *小学生未満、障がい者手帳をお持ちの方と介助者、堺市にお住まいの65歳以上の方は無料 |
主催 | 公益財団法人 堺市文化振興財団 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館) 読売新聞社 美術館連絡協議会 |
協賛 | ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜 |
後援 | 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本 |
特別協力 | 《フランス》エタンプ市美術館、ピエール=アンドレ・エレーヌ氏、ダニエル・ラドゥイユ氏 《日本》箱根ラリック美術館、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、リボリアンティークス |
運営協力 | 「サラ・ベルナールの世界展」実行委員会 |
企画協力 | 株式会社燦京堂 |
お問い合わせ | 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館) TEL:072-222-5533 FAX:072-222-6116
|
助成 | 笹川日仏財団 |
第一章では、サラ・ベルナールに関する写真や肖像画、身の回りの品々を中心にご紹介します。自身の姿を入念にプロデュースしたサラのプライベートから舞台まで、様々な衣装に着飾った姿の写真や、彼女を取り巻く人々の写真もご紹介します。またアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックをはじめ、同時代の様々な画家たちによって描かれたサラの肖像画や彼女が使用した豪華な身の回りの品々、サラのドレスをデザインしたジャック・ドゥーセによるイブニングドレスをご鑑賞ください。
第二章では、サラ・ベルナール出演の演劇に関わる作品をご紹介します。本展の主要作品で演劇『遠国の姫君』で使用され、アルフォンス・ミュシャとルネ・ラリックが共同で制作したユリの冠、またミュシャがデザインした《蛇のブレスレットと指輪》などのアクセサリーをはじめ、ポスター、写真、プログラムなど多彩な作品をご覧いただきます。
第三章では、サラ・ベルナールと深い関わりのある芸術家の作品、またサラの様々な側面を伺える作品をご紹介します。サラに才能を買われ、その後様々な工芸品を生みだし続けたラリック制作のアクセサリーや工芸品、ミュシャの作品やロートレックの代表的ポスター《ディヴァン・ジャポネ》などをご覧ください。またサラ自身が創作者として活躍したことを伺わせる作品や、当時の芸術家など多くの人々に彼女が影響を与えたことが分かる資料も展示します。