堺市内の小中学校にアーティストを派遣し、ワークショップや体験を通して芸術にふれていただく「さかいミーツアート」。
今回ご紹介するのは、小学2年生を対象に行われた音楽プログラムです。
いつもとは違う音楽室の雰囲気に、みんなはドキドキで何かが始まるのを待っています。
音楽室に現れたお姉さんがピアノを弾き始めると、どこからか綺麗な音色が聴こえてきます。
音色の正体は、フルートの廣瀬紀衣さん(堺市新進アーティストバンク登録者)、そしてピアノは山鹿萌子さんです。
「葦笛の踊り」を演奏しながら練り歩き、みんなは間近でフルートを見て音色を感じます。
続けて、ラター作曲の《古風な組曲》より「ワルツ」を聴きながら、みんなでじっくりフルートとピアノの演奏を味わいます。
まるでコンサートを聴きにきたようで、廣瀬さんの優しく話す声にも耳を傾けて聴いています。
廣瀬さんはフルートを吹けるようになったことで、いろいろな物を同じ方法で鳴らせるようになったそう。
ペットボトルや、その蓋、湯呑や海苔が入っている入れ物まで!色んなものを鳴らしてくれます。
それぞれ音の高さも異なり、一見鳴らないと思うものまで鳴るので、みんなびっくりです。
今日この教室には、なんとフルートが演奏できる人がもう一人いました。担任の先生です。
担任の先生も一緒に「カノン」を演奏し、みんなは大注目で見つめていました。
「この曲は知っているかな?」と廣瀬さんがフルートでメロディーを演奏します。
みんながいつも音楽の授業で演奏している「レイダースマーチ」です!
フルートとピアノのバージョンで聴く特別な「レイダースマーチ」に思わず拍手が大きくなります。
最後には「すてきなともだち」を元気なみんなの歌にのせて、一緒に演奏をしました。
途中には暖かい日の光が差し込み、廣瀬さんと山鹿さんのほのぼのとした時間と音楽が心に残るコンサートでした。