テーマ展示「ミュシャの教室」
ミュシャの渡米中の重要な仕事のひとつとなったのが、美術学校での教師でした。そもそもミュシャが人に教えるようになったのはそれより10年以上前、パリで挿絵画家としての仕事が軌道に乗り始めた頃にさかのぼります。画塾時代のクラスメイトがデッサンを携えて、ミュシャのアトリエに助言を求めに来たのです。次第に訪問者は増え、アトリエはデッサンと構図の教室となり、やがては母校であるアカデミー・コラロッシの一室で「ミュシャ・コース」として教鞭を執るまでに至りました。ミュシャのクラスにはアメリカ人をはじめとした外国人留学生も多く、なかには日本人の姿もありました。
ここではミュシャの教師としての顔に注目し、生徒募集のポスターやミュシャが手掛けた“教科書”など、教育に関わる作品をご紹介します。また当時のパリの画塾の授業内容や日本への影響、さらにはミュシャ独自の芸術理論にも迫ります。
―本展の見どころ―
1.ミュシャの美術教師としての側面を知ることができるポスター作品や書籍、彫刻をご紹介します。
2.ミュシャ・デザインの集大成『装飾資料集』『装飾人物集』から、15枚の作品を一堂にご覧いただけます。
3.教育にまつわるミュシャの8つの“名言”とともに作品を味わえます。
※展示室内の一部展示物のみ写真撮影が可能です。
会場 |
堺 アルフォンス・ミュシャ館
住所:
〒590-0014 TEL: 072-222-5533 FAX: 072-222-6833 3階展示室 |
---|---|
観覧料 | 通常の観覧料のみで本展もご覧いただけます。 |